
5月7日、誕生日を迎えました。
愛する薔薇が咲く五月に生れてこられたことは私の幸福のひとつ。
そして父がつけた名が幸福のもうひとつ。
命をいただいた感謝に胸を満たす誕生日は一日とおして雨で、静かな雨音に祝いを受けるようでした。
芸術へ根差そうという私をいつも支えてくれる家族や友人、携わる師匠や仲間、そしていつも見守ってくださるお客様がた。
歌で愛と感謝をお返しするにはまだまだ未熟かもしれませんが、誕生日が来るたび歌い続ける気持ちを新たにさせられます。
同日5月7日は愛するブラームスのお誕生日でもありましたので、お誂え向きの雨とともに大好きなヴァイオリンソナタ一番を愉しみました。
いつも聴くのはシゲティの録音。

ブラームスが描く光を豊かに表出してくれるシゲティの音は私にとって特別なものです。幾度となく心救われ。
ブラームスが46歳の年に発表されたヴァイオリンソナタ一番は第二楽章が通称《雨の歌》として知られ、リート(声楽曲)も有名です。
いつかコンサートで歌うこともあるかしら。
リート、と言えば、主宰のソプラノデュオ・ピッコリフィオーリでは今年度、ドイツリートシリーズのコンサートを全三回にてお送りしています。
来る9月16日は第二回の開催!
“歌曲の王”と称されるシューベルトを取り上げた真打の回となりそうです。
美しいシューベルトの世界、是非ご一緒ください。
第三回(最終回、おそらく年明けごろ開催)は先述のブラームスも取り上げる予定。愛が爆発します。するかな?
こちらもお楽しみに。
それでは今回はこの辺で。
道ゆく薔薇にひとひら思い出していただけたら幸せです。